日大三が日大鶴ケ丘を下し、2年連続の夏の甲子園出場を決めた。

打線は2回に2死走者なしから針金侑良(ゆら)外野手(3年)が、先制の右越えソロ本塁打を放った。4回に追いつかれ1-1で迎えた6回、先発のエース・安田虎汰郎投手(3年)が四球と安打で無死満塁のピンチを招くも、後続を打ち取り無失点に抑えた。

7回に四球と犠打で1死二塁とチャンスを広げ、古賀也真人内野手(3年)の中前適時打で勝ち越しに成功。8回にもう1点を加え、2年連続で聖地への切符をつかんだ。

試合後、三木有造監督(49)は「前監督(小倉全由前監督)が鍛えてくれて。苦しかったけど、選手が本当によく頑張ってくれて感謝しています」と涙した。主将の二宮士(まもる)内野手(3年)は「1分1秒でも多くこの仲間と野球をやるために(今後も)頑張ります」と笑顔で語った。

◆日大三 1929年(昭4)に日本大学赤坂中学校として設立された私立校。49年に現校名。生徒数は1139人(うち女子415人)、野球部は29年に創部で部員数は74人。甲子園出場は春は20度、夏は19度目。主な卒業生は落語家の立川志らく、阪神の高山俊。所在地は町田市図師町11の2375。樋山克也校長。