2季連続の甲子園を狙う浜松開誠館が日大三島を8-0の7回コールドで下し、秋は初の東海大会出場を決めた。1番大迫翔輔捕手と2番長部玲史内野手(いずれも2年)が、2人で5打点を稼いだ。藤枝明誠は、聖隷クリストファーに6-3で勝利。3番一瀬友希主将(2年)が決勝打を含む3安打2打点の活躍で、3年ぶりの東海切符に貢献した。決勝、最後の東海1枠を懸けた3位決定戦は、24日に草薙球場で行われる。

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浜松開誠館が初の秋制覇に王手をかけた。序盤に1、2番コンビが勝負強さを発揮してチームに勢いをもたらした。2回表に押し出し四球で先制すると、2死満塁の場面で1番・大迫が左前2点適時打を放ち、3-0で主導権を握った。「狙い球の変化球をうまく振り抜けた」と充実した表情で汗をぬぐった。

続く2番・長部が初球の内角直球を強振。左越え2点適時二塁打で追加点をもたらした。「思い切りよく自分のスイングができた。打撃フォームを変えた成果が出た」と満足げ。さらに長部は4回表に右犠飛を放ち、この日3打点。4回で6-0とリードし試合を決めた。

投げては松井隆聖投手(2年)が7回3安打0封。初回無死三塁のピンチを無失点で切り抜けると、その後は危なげない投球でエースの存在感を示した。

決勝進出を果たしたチームは、東海大会出場権を獲得。リードオフマン大迫は「まずは決勝で秋NO・1を目指す。自分たちの野球をするだけ」と力を込めた。佐野心監督(56)は「東海大会までに守備と走塁のレベルを、さらにワンランクアップさせたい」と先を見据え、気を引き締めた。【山口昌久】