浜松開誠館(静岡2位)は、中京(岐阜3位)に0-6で完敗した。

初出場で臨んだ秋の東海大会は、あっけなく幕を閉じた。散発3安打で完封を喫し「初戦敗退」。2季連続の甲子園出場が絶望的となった浜松開誠館ナインは、がっくりとうなだれた。佐野心監督(56)は「力の差を見せつけられた。ここまで勢いもあったが、これが本当の実力」と厳しい現実を受け止め、淡々と完敗を認めた。

0-1の5回裏2死一塁。先発左腕の松井隆聖投手(2年)が、内角よりの直球を左翼芝生席に運ばれた。「高めに浮いてしまった」と失投を悔やんだエースは、6回にも3連打を浴びて3点を献上。7安打6失点でマウンドを降りた。「気持ちの切り替えができず、メンタルの弱さが出てしまった」と肩を落とした。

攻撃では、相手投手の緩急のある投球に11三振。反撃の糸口をつかめないまま敗戦となった。主将の加藤蔵乃介内野手(2年)は「冬に体を作って、もっと打撃に磨きをかけたい」と、来年夏の聖地への再挑戦を見据えた。【山口昌久】