来春センバツ選考の重要な資料となる秋季大会が終了。各地区の優勝校は15日開幕の明治神宮大会に出場する。センバツ枠は一般枠が29(北海道1、東北3、関東・東京6、東海3、北信越2、近畿6、中国2、四国2、九州4)、21世紀枠が2、明治神宮枠が1の計32。

来春センバツの関東・東京の一般選考枠は例年通り「6」。関東大会優勝の作新学院(栃木)と準優勝の山梨学院(山梨)、東京大会優勝の関東第一は当確。関東大会4強の常総学院(茨城)と高崎健康福祉大高崎(群馬)も当確ラインに入った。最後の1枠は、関東8強と東京準優勝の創価との比較となる。

問題は関東・東京の6校目。両地区のレベル差により代表数が振り分けられる。昨年は春夏ともに関東勢が日本一となり、力の差を見せつけた。また2年連続で東京から2校選出されており、センバツの選考は地域性も考慮されることから、今年は神奈川、千葉の学校から関東の6校目を、という判断も考えられる。

関東8強では、桐光学園(神奈川)を1番手とみる。準々決勝で山梨学院と延長11回タイブレークまでもつれ、惜しくも(2-4)敗れたが、互角に近い戦いぶり。エースの法橋瑛良(あきら)投手(2年)は2試合に連投し、粘り強さが評価できる。続くのは中央学院(千葉)。高崎健康福祉大高崎に先行されながらも終盤に追い上げ、3-4とあと1歩まで迫るなど、力は互角とみる。

東京大会準優勝の創価は全6試合で80安打68得点。どの打順からも得点できる強力打線で勝ち進んだが、最後は関東第一の好投手の前に5安打1得点と沈んだのをどう見るか。来年1月26日の選考委員会で決定する。【保坂淑子】