2年ぶり5度目出場の高知は、延長11回タイブレークの末、豊川(愛知)にサヨナラで敗れた。

ともに今春センバツで3試合に登板した140キロ超えのダブル右腕をそろえる高知は、背番号10の辻井翔大投手(2年)が先発。5回まで無失点の快投も、4点リードの6回に「スライダーが指にかかりきらなかった」と、1点を返されたところで左翼に回った。

救援したのは背番号1の平悠真投手(2年)。2点リードの9回、1死二、三塁のピンチを背負い、適時打と犠飛で同点に追いつかれたが、東海大会4試合で34得点の豊川打線を相手に勝ち越しは許さず、3回2/3を7安打3失点で、試合は延長に突入した。

10回から再びマウンドに戻った辻井は、11回1死満塁の打席で中犠飛を放ち、勝ち越しに成功。その裏は「この1点を絶対抑えよう」と臨んだが、2死二、三塁から高め直球を中堅方向へ打ち返されると、打球は浅めに守っていた中堅手の頭を越え、2人の走者が生還。サヨナラ負けとなった。辻井は「上がった瞬間は捕れるかなって思ったんですけど、力負けした。自分の球の弱さが出たかなと思います」と最後の1球を悔やんだ。

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