星稜(北信越・石川)が16安打、15得点の猛攻で5回コールド勝ちした。元ヤンキース松井秀喜外野手(49)を擁した91年以来の優勝に王手をかけた。

萩原獅士(れお)内野手(2年)が2試合連続のアーチをかけた。2回、左翼席に放り込む2ラン。計3打点で大勝に貢献した。「配球も分かってきて、自信も持っていた。狙った球をしっかりスイングできました」と振り返った。

広陵戦、青森山田戦で計10得点と打線が進撃を支えてきた。その中心にいるのが身長174センチ、73キロと小柄ながらパンチ力あふれる4番打者。負けん気が強く、勝負強さも折り紙付きだ。今夏の石川大会決勝で甲子園を決めるV打を放っている。

「メディアの評価的に(星稜は)投手がいいって言われていて『ん?』って部分はありました。打撃には自信がある。こっちも見てほしいなと思っていたので、こういう結果を残せてよかったです」とちゃめっ気たっぷりに話した。

名前が入った好きな言葉「獅子奮迅」の通り、存在感を日に日に高めている。