伝統校の浜松商が、快勝で春のスタートを切った。初戦の2回戦で浜松大平台に10-0で5回コールド勝ち。先発の西山侑杜(いくと)投手(2年)が流れを呼び込んだ。磐田東は佐久間・新居を19-1の5回コールドで退け、大勝発進。この日勝利した9校は、31日の県切符をかけた代表決定戦に臨む。

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浜松商の先発右腕・西山が好投した。4回1/3を投げ、無四球無失点の5奪三振。許した安打は4回の内野安打1本と、危なげなくスコアボードに「0」を並べた。「自分の武器はコントロール。今日は縦のスライダーがよく決まった」と充実した表情で汗を拭った。

エースが試合を作ると、打線も応えた。8犠打と手堅く好機を広げ、11安打10得点。着実に得点を重ね、浜松大平台に快勝した。戸塚和也監督(50)は「西山は、いつも通りに投げてくれた。無失点できっちり抑えることができ、最初の試合としては良かったと思う。落ち着いてやってくれた」と目を細めた。

代表決定戦では湖西と対戦。西山は「まずは、県進出を決めたい」と表情を引き締めた。