大阪桐蔭が2年連続で報徳学園に屈し、ベスト8で甲子園から姿を消した。

前回大会の準決勝で惜敗した相手にリベンジはならず。聖地で同じ相手に2敗は、同校初の屈辱となった。母校に苦汁をなめさせられた西谷浩一監督(54)は「粘り強い報徳学園さんに粘り勝ちしたいと思ってやったんですけど、粘りきれなかった」と悔やんだ。

初回の失点が最後まで尾を引いた。先発平嶋がいきなり連続四球を許し、4番斎藤に先制の左前適時打を許すなど2失点。2回以降は立ち直ったが、4回2失点で降板し「自分が試合を崩してしまった」とうなだれた。打線も大会屈指の好投手、今朝丸から1点しか奪えず、指揮官は「力負けだと思います」と脱帽した。

西谷監督は今大会で2勝を手にし、甲子園単独最多69勝監督となったが、春夏9度目の優勝はかなわず。王手をかけていた都道府県別で史上初の大阪春夏400勝も夏にお預けに。指揮官は「夏への課題がたくさん見つかった、詰まったゲームだった。何とかまたここで勝負をできるように、日本一を目指せるように準備したいと思います」と前を向いた。【古財稜明】

▽大阪桐蔭・境(2試合連続3安打と奮闘)「悔しいです。チームとしても個人としてももっとレベルアップして、また夏に戻ってこられるように練習をやっていきたい」