高崎健康福祉大高崎(群馬)が春夏通じて初の決勝進出を果たした。

石垣元気投手(2年)が今大会初先発。星稜打線に打たれながらも7回4失点(自責3)でまとめ、8回から左腕エースの佐藤龍月投手(2年)にスイッチした。

佐藤は準々決勝の試合途中、左手中指を負傷。この日は7回にブルペン投球を始め「ブルペンでは70%くらいの感じでした」とマウンドに向かったが「アドレナリンが出ました」と2イニング28球を投げ抜き、勝利に導いた。

直球と鋭いスライダーを武器にする佐藤には中学時代、50校近い高校から誘いがあったが、兄がプレーする高崎健康福祉大高崎へ進んだ。カブス今永を目標に、現時点では高卒でのプロ入りを目標に掲げている。

センバツでの決勝進出に「自分の中では今までの試合は通過点で、優勝するために今までずっと努力してきたので、まず切符を勝ち取れて良かったです」と話し「どれだけ痛くなっても、どんな体になっても、エースナンバーを背負わせてもらっているので、しっかり覚悟を持って投げたい」と強い思いを示した。【金子真仁】