高崎健康福祉大高崎の投手陣は佐藤龍月、石垣元気の2年生だけで優勝した。それも全試合継投。センバツの全試合継投Vは、55年浪華商(投手=谷本、広島、佐川)、87年PL学園(野村、橋本、岩崎)、94年智弁和歌山(松野、笠木)に次ぎ4度目だが、過去は全員3年生。2年生だけのオール継投Vは大会史上初めてだ。

佐藤は大会で初となる1点リードの決勝戦最終回から登板。厳しい場面を切り抜け胴上げ投手となったが、優勝投手を決めるには意見が分かれそう。優勝投手の定義はなく、投球回数は石垣が1回多い。ここでは先発3度でチーム最多の3勝を挙げ、無失点の佐藤とした。無失点でのセンバツV投手は38年野口二郎(中京商=36回)、40年大島信雄(岐阜商=36回)、52年田所善治郎(静岡商=36回)、21年石田隼都(東海大相模=29回1/3)に次ぎ5人目になる。【織田健途】