野球のU18(18歳以下)日本代表候補の強化合宿が4日、奈良県内のグラウンドで始まった。

昨年世界一に輝いた、U18W杯の選考材料になる合宿で33選手が参加した。指揮を執る小倉全由監督(66)は「機動力野球を意識したい。1人1人いいものを持っている」と理想のチーム像を描く。初日は約3時間練習し、守備練習や打撃練習、一部の投手がブルペンに入った。合宿は6日までで、5日は紅白戦を実施する。

紅白戦に登板見込みの大阪桐蔭・平嶋桂知投手(3年)は報徳学園の今朝丸裕喜投手(3年)とキャッチボール。「結構伸びてズドンと落ちて、相手の球を感じて投げられた。明日は自分の攻めの投球で結果につながれば」とやる気十分だ。群馬県勢として選抜大会初優勝した高崎健康福祉大高崎の箱山遥人捕手(3年)は「短い期間でどれだけピッチャーの良さを引き出せるか、観察力やコミュニケーション能力が試される」と力を込めた。