甲子園で春夏通算5度の優勝を誇る横浜(神奈川)が5日、入学式を行い、古畑雄大内野手(1年)も名門の門を叩いた。

古畑の父和彦さん(43)はPL学園(大阪)出身で、98年夏の甲子園準々決勝では松坂大輔投手擁する横浜と延長17回の激闘を演じたことで知られる。

当時のPL学園主将を務めた西武平石洋介ヘッドコーチ(43)は「話は聞いていました。楽しみですよ」と笑顔を浮かべる。

動画でスイングを見たことがあるという。「生では見たことないんですけど、打つ方はあんな小中学生おるんかっていうくらいのものは持ってます。いいバッティングしますよ」と豪快なスイングを含めての素質を認めている。

PL学園の野球部が休部する状況で、当時のライバル校に仲間の子どもが挑戦することになる。

「なんかね、うれしい話ではありますよね。僕らもやっぱ、横浜っていうのに特別感というか思い入れがあるのは間違いないんで。古畑にも『これ、話題になるよな!』って話してたんですよ」

言葉通り、実にうれしそうなトーンで話していた。【金子真仁】