4月から始動した聖光学院(福島)女子硬式野球部が11日、同校で創部発表式を行った。学校関係者、指導スタッフ、部員29人(県内出身者3人)らが参加。指揮を執る松崎克哉監督(37)は同校OBで、04年夏の甲子園では主将としてチームをけん引し、甲子園初白星、16強へと導いた。松崎監督は「まだまだ力はないが、“日本一″を取るために1歩ずつ山を登っていきたい」と、3年後の全国制覇を目指す。

初代主将は、立候補者の中から水野心投手(1年)に投票で決まった。「聖光学院の今後の色が決まる大事な役目。後輩たちにつなげるためにも、覚悟を持ってチームを先導していきたい」と胸を張った。

入部を志すきっかけは、同校硬式野球部に所属する兄裕次郎投手(3年)の存在だった。小学4年で野球を始めて以降、きょうだいで練習や走り込みを行い、ともに成長してきた。好きな野球選手には「兄」と答え、「下手でも諦めずに、気持ちでプレーする姿を尊敬している」と語った。これから先も、きょうだいでともに成長し、聖光学院の新たな歴史をつくっていく。【木村有優】