埼玉でもミラクル慶応だ。慶応志木が逆転サヨナラで4回戦進出を決めた。

1点を追う9回裏に同点とし、最後は永島康太朗主将(3年)が満塁から右前に運び勝負を決めた。県内最年少監督の石塚大起監督(19)は今夏3勝目となった。

「俺と心中するぞ!」。同点となり打席に入る永島に、石塚監督は拳を突き出した。永島は目を合わせ「はい!」と気持ちを高めた。「ここで打ったらヒーローだ」と2球目の外角の直球をはじき返し、一、二塁間を破った。主将のバットで劇的な勝利を決め、仲間と指揮官がとともに喜びを爆発させた。石塚監督は「信じていました。感謝しかないです」とたたえた。

大学生指揮官が快進撃を続ける。石塚監督は同校野球部出身で現在慶大2年生。卒業後も後輩の指導に当たり、前監督の退任に伴い昨秋監督に就任した。「一緒になってぶつかっていく」姿勢で選手たちと向き合ってきた。永島は「石塚さんは授業がある中で午後は練習に来てくれる。感謝と尊敬の気持ちがある。石塚さんと甲子園に行きたい」と思いを語った。

昨夏は神奈川で慶応旋風が巻き起こったが、指揮官は「うちはうちで頑張ります」と話す。今夏は埼玉でも旋風を起こし、19歳の監督を甲子園に導く。【野見山拓樹】

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