最速149キロ右腕の北星学園大付・石田充冴(じゅうざ)投手(3年)が、4日までにプロ志望届を提出する意向を固めた。来週にも道高野連に書類を提出する。甲子園出場経験はないが、192センチの長身から投げ下ろす直球が武器。91年センバツに1年生4番で出場した父威仁さん(50)が果たせなかったNPB入りへ、まずは一歩を踏み出す。

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3日の練習前、石田は沼山健吾監督(41)に、自らの決意を伝えた。「上(プロ)で挑戦したい」。入学から2年半の成長ぶりを目の当たりにしてきた指揮官は「応援したいですね」と、目を細めた。

プロ野球選手は、親子の夢だ。父威仁さんは、大学卒業後にメジャーを夢見て渡米。フィリーズ1Aや独立リーグの球団で3季プレーした。メジャー昇格は実現しなかったが、帰国後生まれた息子に夢を託した。

192センチの恵まれた体格は、父のおかげでもある。小学生のころから、寝る前に両足のかかとをたたかれた。朝起きたらすぐに、思い切りジャンプすることも欠かさなかった。どちらも「海外でプレーし、身長の高さが有利になることを痛感しました。身長が伸びると聞いたら、何でも試しました」という父が勧めたものだ。

昨秋エースとなり、北星学園大付を14年ぶりの全道大会に導いた。当時最速の140キロは、149キロまで伸びた。漫画「北斗の拳」のキャラクターの中でも最強戦士の一人“ジュウザ”から名付けられた石田は、光り輝くプロ野球戦士の夢へ、一直線に踏み出す。【中島洋尚】

◆石田充冴(いしだ・じゅうざ)2006年(平18)7月21日、旭川市生まれ。旭川啓明小1年の時に啓明ライオンズで野球を始めた。旭川緑が丘中時代に旭川北稜シニアでU15北海道選抜選出。北星学園大付では1年秋の札幌地区予選でベンチ入り。2年時に全道大会出場。父威仁さん(50)は旭川龍谷で91年センバツに出場。家族は両親。右投げ右打ち。192センチ、85キロ。

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