大分県の大分自動車道のバス事故で、野球部監督の教諭重光孝政さん(44)が死亡、部員ら23人が重軽傷を負った県立森高校(同県玖珠町)は10日、開催中の全国高校野球選手権大会大分大会に出場することを決めた。

 県高野連は同日、事故に遭った部員らに配慮し、12日に予定していた森高の初戦を1日延期、13日の1回戦最終試合に変更した。

 森高の後藤輝美教頭によると、部員や保護者ら約60人が10日、大分大会への対応を協議、出席者から「重光先生の野球を多くの人に見てもらいたい」と出場を望む意見が出された。

 重光さんの遺族は、出場の知らせを受け「ありがたい」と感謝したという。

 一方、同県国東市の葬祭場で同日夜、重光さんの通夜が営まれ、教え子ら大勢の人が参列した。

 事故は9日午後、大分大会開会式を終えて帰る途中に起きた。