<全国高校野球選手権:佐世保実5-3札幌一>◇11日◇1回戦

 佐世保実(長崎)のエース木村隆志(3年)は、11本の安打を浴びながらも粘り強いピッチングで3失点の完投。「逆転されないことだけを考えて投げた」と振り返る通り、再三のピンチも同点まででしのいだ。

 打者としても、7回1死満塁の場面では、スクイズの構えで揺さぶり、押し出しの四球を選び、自らの手で勝ち越し点をもぎとった。「投げにくいだろうと思った」と相手投手の心理を冷静に読み取っていた。