<高校野球静岡大会:星陵9-8浜松学院>◇20日◇2回戦◇富士総合運動公園野球場

 星陵が浜松学院に延長の末に競り勝った。4点リードの9回裏、2死走者なしから四球を挟んで5連打を浴び同点にされた。流れを引き戻したのは、10回裏から登板した入倉翔太(3年)。先頭打者に長打を許すも、その後はスライダーがコーナーに決まり犠打も許さなかった。昨秋から投手を始めたばかりで今回が公式戦初登板。入倉は「練習試合では四球で崩れて。いつもは制球が悪いのに、今回は思うところに全部決まった。野球の神様が舞い降りましたね」。12回表に勝ち越し適時打を放った岩辺祐季捕手(3年)は「入倉は、受けていても今までと別人だった」と驚いた。3回を1安打5奪三振と役目を果たした入倉は「自分がエース、ぐらいの気持ちで投げた。4連続三振なんて人生初。楽しかった」と笑顔だった。【岩田千代巳】