<高校野球北北海道大会:天塩8-5留萌>◇18日◇1回戦◇旭川スタルヒン

 シジミの産地・天塩と、ウニと日本最大のカズノコの加工地で有名な留萌との対戦は、天塩に軍配が上がった。北大会26年ぶりの1勝に、土清水賢一監督(33)は「先制されて苦しい試合でした。スピードには自信があったのでそれが生かせて勝てました」と笑みを見せた。

 両校は日本海オロロンラインでつながり、距離は113キロ。天塩は名寄地区、留萌は旭川地区と野球では地区が別々だが、毎年必ず練習試合を行う。今年も夏の地区予選前に2試合を行い、1勝1敗だった。

 練習試合同様、6回までは3-3と1歩も譲らなかった。勝敗を分けたのは、天塩の機動力だった。7回表、死球で出塁した高橋塁が二盗、1死後に三塁内野安打を放った松本も二盗を決めた。足で広げた好機に、宍戸が左前適時打で2点を勝ち越した。殊勲の宍戸は「(高橋)塁も松本も足が速いので転がそうと思いました」と、してやったりだった。