第96回全国高校野球選手権(甲子園)で1勝し、19日の2回戦で山形中央(山形)に延長10回0-2で惜敗した東海大四(南北海道)の選手らが20日、大阪から空路、帰道した。大脇英徳監督(39)は「非常に悔しい負けだった」としながらも「3年生には卒業まで堂々と胸を張って生活して欲しい」。搭乗予定便の機材トラブルで予定より到着が約1時間遅れたが、学校関係者や家族らの出迎えにホッとした笑顔を浮かべていた。

 エース西嶋亮太(3年)は、山形中央戦の悔しさを消化した様子だった。「この夏のためにやってきて(甲子園出場の)夢がかなった。日本一は達成できなかったけど、最高の舞台だったので、後輩にしっかり伝えていきたい」。2試合連続で完投し、自責点0。抜群の制球力とスローカーブで、一躍全国から注目される存在となった。

 卒業後の進路については「社会人野球で結果を残して、その結果によってはプロを狙いたいと考えています」と道外の社会人チーム入りを熱望し、「もっと上のレベルで通用するか試してみたい」と続けた。今後は練習に参加しながら、次のステップへ向けて体作りに専念する。

 1、2年生による新チームは今日21日に新主将が決まり、来月9日に開幕する秋季大会札幌地区予選に備える。【中島宙恵】