<センバツ高校野球:大垣日大10-1北照>◇31日◇準々決勝

 大垣日大(岐阜)が最高の形で準々決勝を突破した。打線が3回までに10点を奪取。今大会初めて先発した右腕阿知羅(あちら)拓馬投手(3年)が大量援護に支えられ、北照(北海道)を9安打1失点に封じ新チーム結成後初の公式戦初完投をマークした。「僕も何か1つ役に立ちたかった。感激です」と阿知羅。葛西の休養という“戦略”と「思い出づくり」という“温情采配”がはまった阪口監督は「5点は覚悟していたのに…」と驚いた。1日の準決勝・興南(沖縄)戦は「もうダメ。95%負け」と言うが、チームのムードは最高潮だ。