<高校野球東千葉大会:東総工11-1天羽>◇14日◇2回戦

 東千葉ではプロ注目の東総工・杉山翔大捕手(3年)がスカウト9球団23人の前で豪打を披露、好発進した。

 東総工のプロ注目捕手、杉山がいきなり本領を発揮した。初戦の天羽戦、打っては2打数2安打、マスクをかぶると先発菱木淳(3年)ら3人の投手を好リードで引っ張り、被安打わずか1本。コールド発進を導いた。杉山は「それ(注目されること)を励みにしてのびのびとやりたい。プロでも大観衆の前で結果を出さないといけないので」と言ってのけた。

 この日のスタンドにはプロ9球団23人のスカウトが集結した。売り物である遠投115メートル、二塁送球1秒75という強肩を披露する場面はなかったが、まずは自慢のバットをみせつけた。3回に右翼手の頭上を越す三塁打、5回には三遊間を抜き広角に打ち分けるセンスを披露している。地元ロッテの永野スカウトは「バッティングの質がいい」と評価した。

 この日は出なかった本塁打は今大会直前までで高校通算38本を記録している。杉山は「(本塁打を)意識すると、調子が悪くなるので」と話したが、アピールポイントであることは自覚している。チームを勢いづかせるためにも、40本超えが第1の目標となる。