<高校野球秋田大会>◇23日◇準決勝

 能代商が85年以来25年ぶり2回目の甲子園へ王手をかけた。大会屈指のバッテリー、最速142キロ右腕の進藤拓也と今大会2本塁打の深浦寛捕手(ともに3年)を擁する西仙北に3-2でサヨナラ勝ち。0-2で迎えた6回裏2死三塁から2年生エース保坂祐樹が左前に適時打を放ち、8回裏の3連打で同点。さらに9回裏1死三塁から菊池飛鳥一塁手(3年)が、左翼にサヨナラ犠飛を打ち上げた。13年に女子校の能代北と統合されるため「25年前から変わらぬユニホームを再び甲子園へ、と一丸となっている」と工藤明監督(34)は喜んだ。

 反対ブロックの準決勝は第1シード秋田商が鷹巣を8-1(8回コールド)で下し、5年ぶり16回目の甲子園にあと1勝とした。