エンゼルス大谷翔平投手(26)の米オールスター初出場への機運が高まっています。今年は7月13日(日本時間14日)、ロッキーズの本拠地クアーズフィールドで開催されますが、先発メンバーを決める最終ファン投票が6月28日正午(同29日午前1時)からスタートします。
27日(同28日)には1次投票結果が発表され、大谷はア・リーグDH部門で2位以下に大差を付ける断トツで、得票上位3人の最終候補にノミネートされました。打っては本塁打王争い、投げても3勝を挙げるなど、「二刀流」の圧倒的パフォーマンスで「当選確実」ムードですが、気は抜けません。本当の勝負はここからです。
米オールスターの投票は19年から「2段階選抜」になりました。現方式は実質2年目ということで、あまり知られていない盲点が2つあります。
(1)1次の得票は持ち越されない。
(2)1次投票は24時間内に5回可能から、2次投票は24時間内に1回のみ。
(1)はつまり、1次票はノーカウント。最終候補3人は再び0からのスタートになります。さらに怖いのは、所属選手が最終投票に進めなかったア・リーグのほか12チームのファンが握る「浮動票」の存在です。大谷にとって最大のライバル、J・D・マルティネス(33)は全米的にも人気の高いレッドソックス所属。本拠地ボストンをはじめ人口が密集する米東部から票を取り込むようだと、大逆転を許しても不思議ではありません。19年は両リーグ計17人の先発ポジションのうち、4人が1次投票2位からの逆転選出でした。
(2)は日本から「組織票」の効果を薄めます。1次は投票期間が20日以上あり、1メールアドレスで計100回以上の投票が可能でしたが、最終投票は74時間、実質3日間の短期決戦。しかも1メールアドレスで最大でも4回のみ。日本のファンは1次投票以上に結束を高める必要があるでしょう。
2次投票の締め切りは7月1日午後2時(同2日午前3時)まで。この「74時間」という中途半端な数字がまた一癖です。スタート直後2時間内に1回目を投票し、24時間ごとに投票を繰り返せば、最大4回可能になります。そのためには、日本時間午前1~3時の深夜帯を毎日外さないようにして、4日続ける必要があります。1回でも逸すれば、投票は3回以下となります。
また複数のメールアドレスがあれば、同アドレス数×最大4回の投票が可能。時差で日本のファンには酷かもしれませんが、1日の休息を取る前に「清き1票」を大谷に投じてみませんか。投票はMLB公式ホームページの特設サイト(https://www.mlb.com/all-star/ballot)内から手軽にできます。(大リーグ研究家)
(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)




