大型ハリケーン「ハービー」によって大きな被害が出たテキサス州。特にヒューストンは多くの道路が冠水するなどその状況は深刻だ。このためアストロズは現地30日から行われているレンジャーズとの3連戦をフロリダ州セントピーターズバーグにあるレイズの本拠地、トロピカーナ・フィールドで開催している。アストロズやMLBは救助活動などの支援のため、寄付を発表した。その一方でこの開催地変更について、アストロズからの提案をレンジャースが拒否したと報じられ、ソーシャルメディアを中心に不満の声が噴出する事態となっている。

 実はアストロズの本拠地ミニッツ・メイド・パーク自体は被害を受けていない。しかし市の惨状を考慮し、アストロズはレンジャーズとの3連戦の開催を断念したのだ。そしてアストロズのリード・ライアン社長は当初レンジャーズに対し、9月25日からレンジャーズの本拠地、グローブライフ・パーク・イン・アーリントンで開催予定となっている3連戦と開催地を入れ替えることを提案した、と地元紙スター・テレグラムが報じているのだ。

 記事によればこの提案に対しレンジャーズは「彼らはそれを拒否し、そうすることを望まなかった。レンジャーズは次の3日間を彼らの本拠地で開催することを我々に要求した。シリーズを交換することを望まなかった。彼らは彼らの本拠地で6試合行うことを望んだのです」とライアン社長が明かしたということだ。

 このレンジャーズの提案をアストロズ側が拒否して中立的なトロピカーナ・フィールドでの開催に至ったというのである。

 この報道が出るとツイッターをはじめとしたソーシャルメディアでは、レンジャーズは強欲だという非難の投稿が多数される事態となったのは当然かもしれない。

 一方で、レンジャーズはワイルドカード・レースで3ゲーム差につけていることもあり、9月下旬のホームゲームを手放したくなかったのだろう、と分析する声も出ていた。

 こうした騒ぎに対し、レンジャーズのジョン・ダニエルズGMは「我々はハリケーンの救助と我々の隣人を助けることについてあらゆることで準備をしていました。競争のアドバンテージなんて考えていませんでした。これは不正確な報道です。9月下旬のチケットが今週使えることになることを24時間で我々のファンに伝えることができないと思ったのです。アストロズとMLBが望むどこでもこのシリーズをプレーするつもりでした。ここ(レンジャーズの本拠地)アーリントンを含めて」と釈明したということだ。

 1日からの予定されていたメッツとの3連戦についても当初はトロピカーナ・フィールドでの開催が検討されていたが、1日の試合を2日に移し、ダブルヘッダーとすることでミニッツ・メイド・パークで開催されることが決まった。アストロズの帰還はヒューストンの人々にとって復興への希望を示すものになるに違いない。