MLBのポストシーズンはリーグ優勝決定シリーズの熱戦が繰り広げられている。その一方でここまでの結果から現在のプレーオフ制度に対する不満の声も聞こえるようになった。
というのも、番狂わせが続いているからだ。地区シリーズまでで、レギュラーシーズンに99勝以上を挙げたオリオールズ、ドジャース、レイズはプレーオフで合計1勝しかできず、リーグ優勝決定シリーズに進めなかった。
代わりに、ア・リーグ優勝決定シリーズはアストロズ対レンジャーズ、ナ・リーグはフィリーズ対ダイヤモンドバックスという組み合わせとなったが、レンジャーズとフィリーズ、ダイヤモンドバックスの3チームはワイルドカードでの出場で、レギュラーシーズンでは4チーム合計で354勝しかしていないのだ。
こうした状況はテレビ中継にも影響している模様で、4つの組み合わせのいずれもが2勝0敗のスイープとなったワイルドカードラウンドの平均視聴者数は225万人で、273万人だった昨年から18%も減少している。
また地区シリーズも最初の10試合までで平均278万人と昨年の328万人から15%ダウンとなっているのだ。
リーグ優勝決定シリーズもフィラデルフィアやヒューストン、レンジャーズのアーリントンは大都市だが、ニューヨークやシカゴ、ロサンゼルスという全米トップクラスの大都市のチームが出場していないため、苦戦が予想されている。ただアストロズ対レンジャーズのテキサス対決は注目度が高く、レンジャーズが2対0で勝利した初戦の視聴者数が727万人を記録したのは唯一の救いか。
今回、地区シリーズから出場となった4チームのうち、先に紹介した3チームが敗退したことに関しては、レギュラーシーズン終了から5日間の休養期間があったことが影響したのでは、との指摘も多く、現在のプレーオフ制度への批判につながっているのだ。現在の12チームによる制度は、昨年初めにMLBがMLB選手会と結んだ労使協定によって決まったものである。
この批判に対し、ロブ・マンフレッドMLBコミッショナーはフィリーズ対ブレーブスの地区シリーズ第4戦の前に「まだ2年目だ。私は何かを解決するチャンスを与える必要があると考えている。そして、上位シードチームのいくつかが勝てなかったこともわかっている。それらのチームの一部がどこにいたかを考えれば、5日間の休養以外にも説明がつく」と述べたということだ。
今後の展開によってはプレーオフ制度の見直しに発展するかもしれない。




