米大リーグのドジャースにマイナー契約で入団することが決定したBCリーグ栃木の北方悠誠投手(25)が30日、小山市内の球団事務所で記者会見をおこなった。

北方は唐津商(佐賀)から11年ドラフト1位でDeNAに入団。14年に戦力外となり、15年にソフトバンクと育成契約。1軍出場はなく、16年からは独立リーグを渡り歩き、再度のステップアップを目指していた。

 

以下、一問一答

 

-合意に至った経緯

北方 5月4日の試合にドジャースのスカウト部長の方が来られて、5月8日に合意しました。これからだと思うので、ここからまた良いアピールができるように、アメリカにいくまでもしっかり準備したい。

-今後の予定

北方 あとはビザの申請をして、約2~3週間で行けるのではと思っています。

-栃木での思い出

北方 僕は(昨年)11月に栃木に来てずっと練習をさせてもらっていて。ほとんど休みなくトレーニングをさせてもらって、良いコンディションで開幕を迎えさせてもらったというのが一番印象が強いです。いっぱい試合に使ってもらって、試合の中で自分の感覚を良い状態で維持できた。使ってもらった監督、コーチの方には本当に感謝しています。

-ドジャースのイメージは

北方 日本人の大先輩、前田健太さんが活躍されている。ワールドシリーズにも去年、一昨年と進出している強いチームのイメージです。

-MLBのイメージは

北方 力対力がメジャーリーグのイメージだと思います。

-自分のアピールポイント

北方 ストレートの調子がいい。ストライクゾーンに思い切って腕を振って投げたらどういう反応をするのかが楽しみ。そこでいろいろ考えて違うレベルアップができたらいい。

-同じような境遇の選手へのアドバイスを

北方 僕も独立リーグ4年目になるんですけど、あきらめずに思い切り、しっかりやっていたら見てくれる人は見てくれている。(気持ちを)抜かずにやっていたら良い結果が出ると思うし、自分自身も納得してステップアップできると思う。

-メジャーではどういう場所をやりたいか

北方 先発、中継ぎとかこだわりはない。与えられたところでしっかり自分のパフォーマンスが出せるようにしたい。

-これからの抱負は

北方 海外に行ったからといって、今のスタイルを変える必要はない。今まで通り自分が決めたことをやって試合に臨みたい。その結果がメジャー昇格につながれば。

-英語は話せるか

北方 単語は分かるんですけど(笑い)。あとはアプリで何とか勉強していきたいと思います。不安はあるんですけど、体があるんでジェスチャーでなんとかなると思います。

-メジャーの選手であこがれは

北方 ドジャースのウォーカー・ビューラー投手です。真っすぐでどんどん押して抑えている投手。参考にして頑張っていきたい。

-野球をあきらめなかった理由は

北方 投げたくない時期もあったんですけど、もう1回、思い切り腕を振って投げられるという自信が少しあったので。

-制球難を克服できた理由は

フォームのバランスが悪かったので、それを良くしていこう、良くしていこうと少しずつやってきた。それが良かったのでは。

 

 

◆ドジャース鈴木日本担当顧問の話 「NPBを経験している素晴らしい投手がいると聞いたので、自分の目で見ないとと思った。1日も早くひのき舞台で頑張ってほしい。オファーをした理由は1点だけではない。総合力、心技体すべて。北方選手の練習に対する態度やオフも練習を続けていること、コントロールが良い方向に向いていること。球速も昨年に続いて高いレベルを維持している。国際部長、アジア部長がお邪魔したところでも100マイルを出している。総合的なところで判断しました」