【インディアナポリス(米インディアナ州)23日(日本時間24日)=為田聡史】 

幸先よく好調発進の気配だ。腰痛からのメジャー復帰を目指すパイレーツ筒香嘉智内野手(30)が、傘下3Aインディアナポリスの一員としてメンフィス戦に「3番一塁」でスタメン出場。3安打猛打賞に1四球を選び、全打席出塁で存在感を示した。

本能が反応した。「自然に体に間ができた。腰を気にすることなく、しっかりとボールと勝負できた」。1回2死、外角寄りに沈むチェンジアップを中前にクリーンヒットした。「打感も良かったし、ゴロにならなかったのも良かった」と、直球待ちでの変化球対応にうなずいた。

よみがえった感覚を継続させた。3回無死でも内角寄りのチェンジアップを中前打。5回1死は際どいコースを見極めて四球。7回2死はスプリットを痛烈な右前打にして締めくくった。「まだ2試合なので何とも言えないけど、体も順調かなと。練習では、ある程度強いスイングはやっていた。試合のスイングの強さ、体の中から出てくる強さというのもある」と実戦に対応した。

復帰プログラムは慎重に進める。チーム方針で24日(日本時間25日)の同戦は回避が決定済み。試合前の練習には参加する予定で「微調整は毎日、続けていく。何の違和感も心配もなくできた」と手に残る感触は収穫だけだった。着実に歩を進めた先にメジャー復帰が待っている。