カブス鈴木誠也外野手(27)が、9号ソロを含む3安打の猛打賞で日米通算1000安打に到達した。

ナショナルズ戦に「4番右翼」で出場し、2回先頭で左翼席へ同点ソロ。7回には内角の厳しいコースにきた97マイル(約156キロ)シンカーを捉え、逆転の口火を切る鋭い当たりの左前打。1点を追う9回1死では、96マイル(約154キロ)直球を逆方向にはじき返した。

広島で通算937安打、メジャーではこれで63安打となり、節目の日米通算1000安打。猛打賞は今季3度目だ。メジャー1年目季は開幕好スタートで4月の月間最優秀新人賞を受賞。しかし5月下旬に左手薬指を痛め、1カ月以上離脱した。7月下旬以降は4試合連続で無安打が続くなど苦戦した。

だがナイターの試合後にも室内ケージで打撃練習に取り組み、努力を重ねてきた。ロス監督は「バットがおとなしい日も、クラブハウスでは元気だった」と前向きな姿勢を評価し、信頼を寄せていた。

節目の記録について問われた鈴木は「どうでもいい」とひと言。「記録のためにやっているわけじゃないので。チームが勝つ方がいいです」と1点差で敗れたこともあり、淡々と話した。(シカゴ=水次祥子)