【フォートマイヤーズ(米フロリダ州)14日(日本時間同日深夜)=山内崇章】レッドソックス松坂大輔投手(29)のフリー打撃登板が、再延期となった。準備運動、キャッチボールを行った後、ファレル投手コーチ、レイノルド・トレーナー責任者と話し合いをもち、登板を見送った。

 前日13日に予定していた今キャンプ初のフリー打撃登板は、首の右側に張りを訴えて中止した。2月12日に背中の張りを感じて以来、今キャンプはスロー調整を進めていた。フランコナ監督は、今回の首の張りについて「背中との関連性はない」と指摘し、大事をとって取りやめたことを強調。早ければ、この日にもフリー打撃に登板させる可能性があった。

 前日はキャッチボールと遠投後、ブルペンに入った際に異変を感じた。捕手を座らせてセットポジションから4球投げた直後に、ファレル投手コーチに「首の張り」を訴えた。その後、もう1球投げて状態を確かめたが、再度中止した。マウンドで右の首付近を触りながら同コーチに状況を説明し、以降の練習のキャンセルが決まった。

 松坂はすぐにクラブハウスでマッサージの応急措置を受けて、球団首脳と今後の調整方法を話し合った。練習中止から4時間20分後、松坂は球団広報に「次のスケジュールは明日の状態をみてから球団と相談して判断すると思います」とのコメントを残して帰宅した。フランコナ監督も会見で松坂の状態を説明。「首の張り以外に問題はない」と状況を楽観的に語った。