ジャイアンツ傘下3Aフレズノの田中賢介内野手(32)がパシフィックコーストリーグの打率3位(3割2分9厘)でシーズンを終えた。2日(日本時間3日)、最終戦に「1番左翼」で先発し、最終打席に左前打。「首位打者を取りたかったので残念。でも、いい締めくくりができました」と笑顔だった。

 今季マイナー契約ながら海を渡った。「いいことも大変なこともあった。僕よりよくやってくれましたね(笑い)」と愛妻のサポートに感謝しきり。開幕をマイナーで迎えた後、外野手へのコンバートも受け入れた。打撃ではボールをうまくコンタクトする技術とスピードで勝負。3Aでの成績が評価され、7月9日にメジャー昇格を果たした。

 夢の舞台では15試合出場に終わった。だが「パワーがない分、二塁か中堅でスピードで勝負するのが、メジャーで生き残る道かもしれない」と先のビジョンも見えてきた。来季もメジャーでのプレーを希望。今後は米国に滞在しながらオファーを待つ。(フレズノ=佐藤直子通信員)