<メッツ5-4マーリンズ>◇12日(日本時間13日)◇シティフィールド

 メッツ松坂大輔投手(33)がマーリンズ戦で今季最多120球を投げ、自己最多タイ10奪三振を記録した。過去の対戦成績が悪かったサルタラマッキア(打率7割1分4厘)スタントン(同3割)のバットを沈黙させた。3回1死一、二塁のピンチにはスタントンとマギーをスライダーで連続空振り三振。6回1死二塁にはサルタラマッキアをカーブで空振り三振。取りたい場面で三振を奪えた。

 ただ、味方の失策もあり、6回4安打4四球で4失点。「前回(7日ブレーブス戦)と違って走者を出してから粘れなかった」と振り返った。降板後に味方が逆転し「チームが勝ってホッとしています」と言いながらも、自分の投球内容には決して満足がいく様子はない。前半戦の登板はこの日で終了。球宴期間中は自宅のあるボストンで家族と過ごし、心身ともにリフレッシュをする予定だ。(ニューヨーク=佐藤直子通信員)

 ▼松坂の大リーグでの2ケタ奪三振は、渡米1年目の07年にレッドソックスで3度マークして以来、7年ぶり4度目。1試合10個は過去3度に並ぶ自己最多。

 ◆今後の松坂は?

 メッツが後半戦に先発ローテを組み替えることになりそうだ。球宴明けには左肩痛で故障者リスト入りしていたニースが復帰するため、先発枠を空ける必要が生じる。地元メディアは松坂のブルペン再転向を予想するが、コリンズ監督は「新人デグロムが投げすぎないように休みを与えたい」と話し、デグロムを一時ブルペンに回す可能性を示唆。松坂は今日の前半最終戦の後、今後について首脳陣と話し合いを持つ見込みだ。