ソフトバンク松中信彦内野手(41)が開幕を2軍で迎えることが決定した。21日から1軍本隊を離れ、ファームに合流。開幕1軍を外れたのは、右膝手術で調整が遅れた10年以来だ。それ以前ではルーキーイヤーだけ。ほとんどのキャリアをチームの中心選手として開幕1軍でスタートさせてきた。指揮官は自らの考えを明かした。

 「もう1度、打つ、投げる、走るをしっかりとやってほしい。結果も出ていない。肩のこともある。肩が良くなれば、打つ方も良くなる。がんばってくれたら、上には必要な選手だから」

 松中は12日の巨人戦で菅野から1号2ランを放ったが、実戦は全体的に低調だった。代打や指名打者でオープン戦に出場したが、11試合で18打数2安打。打率は1割1分1厘だった。首脳陣は肩の不調を考慮し、2軍で状態を上げてもらう決断を下した。かつての3冠王もここ数年は不振に苦しむ。公式戦では過去2年間、本塁打はゼロ。再起をかけて自主トレから精力的にトレーニングを積んできたが、結果は伴わなかった。今年で42歳となるプロ19年目は厳しい状況での船出となった。