13日ぶりの勝利で連敗を7で止めたが、ロッテ伊東勤監督(52)は手放しでは喜ばなかった。「投手がひどすぎる。勝てないもろさが出た」と計6四球に苦言を呈した。ただ、打線は今季最多19安打で10得点。豪快に、オリックスに打ち勝った。指揮官が「効果が出た。みんなでという気持ちが出た」と認める出来事があった。

 練習開始前だ。キャプテン鈴木が呼びかけ、選手だけでミーティングを行った。1人ずつ思うところを述べた。発起人の鈴木は「まずは個人個人が闘争心を持とう」と熱く訴えた。自力優勝は消滅したが「諦めない。伊東監督を男にする」と再確認。誓いが乗り移ったように、打線がつながった。4度の送りバントは全て1球で決め、リズムを呼んだ。投手は7人の必死リレー。力を出し切り、前半戦最後に白星をつかんだ。「こういう試合をしていかないと」と鈴木。巻き返しの1歩とする。