佑ちゃんが真夏の北海道で再起をかける。日本ハム斎藤佑樹投手(27)が8日楽天戦(札幌ドーム)で先発復帰することが3日、濃厚となった。前日2日の2軍戦で5回3安打無失点。この日、北海道・栗山町でアオダモの苗を植樹した栗山英樹監督(54)は、斎藤について「彼の季節。オレらしく行きます」と、先発ローテーションの谷間となりそうな「8・8」の先発起用をにおわせた。

 今季は開幕ローテ入りも不調で2軍降格。一時的な中継ぎへの配置転換を経て先発に再挑戦し、2軍で結果を残した。1軍の先発となれば4月17日楽天戦(コボスタ宮城)以来、今季3度目。チームは現在、首位ソフトバンクと8・5ゲーム差と苦しい状況。栗山監督が「佑樹は球場の空気を変える力がある。これは特別な力」と力説する右腕が復活劇を見せれば、チームを勢いづかせる材料にもなる。

 7月26日の2軍戦後、斎藤は「優勝争いに(自分も)食い込んでいけるように頑張りたい」と、強い思いを口にしていた。くしくも、母校・早実も8日に甲子園初戦を迎える。今季、先発では2戦1敗。春先の借りを「斎藤佑樹」の名を全国に知らしめた真夏に返す。【木下大輔】