石巻専修大が東北公益文科大に逆転勝ちした。石巻専修大が東日本国際大と7勝3敗で並び、優勝の行方は、11年秋以来8季ぶりのプレーオフに持ち越された。プレーオフは11日、日大工学部野球場(福島)で午後0時30分から行われる。

 石巻専修大が東北公益文科大に連勝し、10季ぶりの優勝に王手をかけた。1-1の9回表2死一、三塁。代打の鈴木和治(2年=山形明正)の右前打で勝ち越した。今春代打でリーグデビューし、秋は2打席目。リーグ初安打初打点が決勝打になった鈴木和は「準備はしていた。ハイタッチして、実感が湧きました」と殊勲打を振り返った。

 この日第1試合で同率首位の東日本国際大が勝利し、負ければ終わりの戦いを制した。初回裏に先制され、5回終了まで2安打に抑えられたが諦めなかった。先発左腕の押野弘嗣(1年=天童)が7回を6安打1失点。リリーフ只野善昭(3年=柴田)も残り2回を無安打に抑えた。

 継投と代打起用が的中し、2位以上を確定させた酒井健志監督(37)は「挑戦者の気持ちで思い切ってぶつかるだけ」。プレーオフと、その先の神宮大会代表決定戦に意欲を見せた。【佐々木雄高】