オリックスが大幅な「血の入れ替え」を断行した。26日、中山慎也投手(33)榊原諒投手(30)前田祐二投手(29)鉄平外野手(32)竹原直隆外野手(35)の5人と来季の契約を結ばないことを発表した。5人全員が現役続行を希望している。既に戦力外通告した井川や、自由契約の馬原と坂口、引退の谷と平野恵を合わせて今オフの退団者は15人にのぼる。

 この日、鉄平らに通告した横田球団副本部長は大量の退団者について「ドラフトで10人とって、チームのバランスを考えて決まった。やっていかないといけない課題は多い」と説明した。神戸での秋季練習のメンバーを見渡した福良監督は「ずいぶんと若返ったな」と世代交代を実感。35歳の小谷野が日本人ではチーム最年長となった。

 鉄平は楽天時代の09年に首位打者とベストナインに輝いた。移籍2年目の今季は13試合出場にとどまった。「オリックスでやれることはやったし後悔はない。しっかり練習して準備していく」とオファーを待つ。竹原も「体はまだ元気なので」と意欲的に言った。榊原は来月10日の合同トライアウトを受験予定。コーチ陣も大幅に刷新し、生まれ変わった猛牛軍団が来季20年ぶり優勝を目指す。

 ◆オリックスの今オフ退団者 戦力外は今回の5人のほか、これまで井川、古川、柴田、原大が通告を受けた。馬原と坂口が自由契約を選択。ヘルマンとチャベスも戦力外。谷と平野恵は現役を引退した。バリントン、カラバイヨ、マエストリも去就未定で退団の可能性がある。