阪神は14日、四国IL・高知を退団していた藤川球児投手(35)と契約合意したと発表した。

 実際に直接会って熱意を伝えてきた金本知憲新監督(47)は「決断してくれてホッとしています。球児とはこれまでも電話や直接会うなどして話をさせてもらっていたし、野球に対する熱い気持ちは伝わっていました。あのキレのあるボールをもう1度甲子園で見たいし、また同じユニホームを着て戦えるのが楽しみです」とコメントした。

 古巣復帰を決断した藤川も球団を通じて「再びタイガースのユニホームに袖を通すことになりましたが、ただ戻ってきたとは思っていません。気持ちも体も新しくして、阪神タイガースのため、タイガースファンの皆さんのために全身全霊をかけて戦いたい」と談話を発表した。

 阪神最多の220セーブをマーク。米大リーグのレンジャーズを自由契約になった後の5月末に古巣球団としてオファーを出したが、藤川が断った経緯があった。その後も高知での登板を何度も視察し、実力を再評価し、オファーを出していた。金本新体制に強力な戦力が加わる。