カネよ、暴れろ! 楽天星野仙一球団副会長(68)が28日、阪神金本知憲監督(47)に熱いエールを送った。この日、大阪市内で行われた「阪神タイガースOB会」に出席。金本監督と顔を合わせ「自分が思うように、好きにやればいい」と話した。公の場で星野副会長が金本監督を激励するのは初めて。

 金本監督が阪神にFA移籍した02年オフに、監督を務めていたのが星野氏。03年に監督、選手として阪神を18年ぶりの優勝に導いた間柄。今回、金本監督の誕生を歓迎する考えをハッキリと示した。立食パーティーの間に、金本監督の肩をたたき、言葉を掛けた。

 金本監督の性格を知るだけに「あれだけ長く選手生活を送ってきて、選手から尊敬もされている男。監督としてもやりやすい。コーチ経験なんかなくても大丈夫だ」と太鼓判を押した。

 その上でチームに必要なことは競争意識と強調。先日、ルーキーの江越がドラフト1位の高山俊(22=明大)に対して「(プロのことについて)教えません」と冗談交じりながらも言ったことを評価。「そういうのが大事。チーム内に競争がないとダメ。ポジションを勝ち取って、次は他球団の同年代のライバルと競争する。そういう形になるのが一番いい。監督はそういう競争意識をあおってやればいい」とも話していた。