復活への階段を1歩ずつ上る。楽天今野龍太投手(20)が3日、コボスタ宮城でリハビリ練習を行った。天然芝が青々と茂るグラウンドを背に、階段ダッシュを繰り返した。「足は大分良くなってきた。3月の終わりか、4月の上旬にはブルペンでも投げられるようになると思います」と汗をぬぐい、笑顔を見せた。

 再起を期す1年となる。昨年10月に右膝外側半月板を縫合手術。全治6カ月と診断され、育成契約となった。背番号「99」は梨田監督がつけ、「090」に変更となった。手術当初は膝上までギプスで固定され、タクシーに乗ることもままならない状況。初めての大きな故障に「日常生活が送れない。厳しかった」と振り返る。

 ゆっくりと回復の道を歩んでいる。沖縄・久米島の2軍キャンプでは第2クールから走り込みができるようになった。宮崎に移動した後もチームに同行し、体調を万全に戻しつつある。「宮崎で1軍の選手と会った時に背番号が090で少し悔しかった。携帯電話みたいですもんね」と笑う。目標は今季中の完全復帰、そして来季に支配下再登録だ。「焦らずに頑張ります」。地元出身の若ワシは復活に向け汗を流している。【島根純】