プロ野球の7球団で自チームの勝敗に絡む現金のやりとりが発覚した問題で、ソフトバンクの王貞治球団会長は「やったことは悪いことかもしれない。(選手自らの)集中力を高めるためで、ファンを裏切るためにやったわけではない」と話し、有害行為につながる意図はなかったとの認識を強調した。

 ソフトバンクを含む半数以上の7球団に問題が広がったことについて「選手もトレードで交流する。前の球団でやっていたと聞いたら発奮するために考えるかもしれない」との見解を示し「金銭授受という言葉はきつい表現。使わないでほしい」と要望した。

 両リーグの臨時理事会で25日の公式戦開幕を延期しない方針を確認した。王球団会長は「背伸びをしないで、地に足をつけた戦いをしていくことがいい結果につながる。ファンは楽しみにしてほしい」と述べた。