投げる本田が猛アピールした。先発した西武のドラフト6位、本田圭佑投手(23)が6回1失点の好投。視察に訪れた辻新監督の前で、力強い投球をみせた。

 「自信がある球をつくれるか。打者が嫌がる直球を投げられるかをテーマにして投げました」と、5回まで武器のチェンジアップを封印。直球とカーブで勝負し、緩急で相手打線を翻弄(ほんろう)した。最速は147キロをマーク。「5、6回はバテてきて捉えられてしまいましたが、4回までは真っすぐで押せていた手応えがありました。試合も勝てて、自分なりの投球が出来たかなと思います」と振り返った。

 サッカー日本代表の本田圭佑と同姓同名で注目を集めたルーキーは、10月28日からメキシコで開催されるU23(23歳以下)ワールドカップの日本代表メンバーに選出された。本家と同じく、世界の舞台に挑む右腕は「日本代表も初めてですし、海外に行くのも初めて。自分の力を発揮して、チームに貢献したい」と目を輝かせた。

 投球を見守った辻発彦監督(57)は「インコースにも投げきれていたし、コントロールもよかった。可能性を感じる内容」と評価。「(ワールドカップは)いい経験になると思うが、それをものにするかは本人次第。しっかり勉強して、盗んで、自分のプラスにしてほしい」と、さらなる成長に期待を込めた。