ビシエドになれる! 中日は26日、キューバ出身で元ドジャースのアレックス・ゲレーロ内野手(30)の獲得を発表した。1年契約で年俸1億5000万円プラス出来高払い。背番号42。出来高を含めると昨年1億7000万円で入団したビシエドに匹敵する。

 13年にド軍と総額30億円以上の4年契約を結んだ、かつての超有望株。15年には11本塁打を放ち、実力を証明した。森監督が今月上旬に米国で練習を直接視察していた。指揮官はこの日、ファンの前で「当然クリーンアップ」と明言。期待の大きさが表れた。

 強みがある。代理人はビシエドと同じスコット・ボラス氏。オフにはフロリダにある同氏の契約選手が集う施設で練習をともにできる。所長として指導にあたるのは中日OBのアレックス・オチョアだ。ビシエド同様に日本球界に対する的確なレクチャーも可能で、早い順応も期待できる。

 今年のビシエドは開幕から猛打を見せた。ただ前後の打者は長打力に欠け、破壊力が半減した。ゲレーロを3番か5番に置けばマークが分散し相乗効果が見込める。14年には試合中に同僚に左耳の一部をかみちぎられたことで知られるが、球界関係者によると性格は問題ないという。

 「とてもうれしく思う。プレーオフ(CS)に行けるよう、そして優勝できるよう勝利に貢献したい」と球団を通じてコメント。VG砲が17年強竜打線の看板になる。【柏原誠】