足元にこだわって力を積む。楽天ドラフト1位の藤平尚真投手(18=横浜)が新人合同自主トレ第2クール4日目の15日、Koboパーク宮城で初めてブルペン入りし、21球を投げ込んだ。最低気温が氷点下5度となった仙台市内の寮では、はだしで生活し、練習前後は靴を履かずに靴下のみと徹底。足の母指球の感覚を磨いている。ノースローのメジャー流の調整法も取り入れるなど、柔らかい思考で1軍キャンプに挑む。

 1球、1球の感覚を確かめた。マウンドに立った藤平は「20球お願いします!」と元気よく声を出すと、セットポジションからしなやかに右腕を振った。白球は「シューッ!」と音を立て、立った状態の捕手が構えたミットに、伸びるように収まった。直球18球、スライダー3球の全21球。「いいトレーニングをしてきて、ボールの回転数に効果が出ている」と初ブルペンを笑顔で振り返った。