プロ野球がキャンプイン! 担当記者が選んだ「今日の一番」を紹介します。



ヤクルト注目度NO1は背番号1

 キャンプ初日、ヤクルトの注目度一番はやはり山田哲人内野手(24)。約40人の報道陣に囲まれてインタビューを受けた背番号1は「最高の状態でWBCに臨みたい」と意気込みを語りました。練習後は待ち構えていた大勢のファンにサイン。人気も一番でした。【ヤクルト担当 鹿野雄太】

大勢のファンにサインするヤクルト山田(撮影・鹿野雄太)
大勢のファンにサインするヤクルト山田(撮影・鹿野雄太)

西武辻監督「秋と見違える」高橋光の投球◎

 西武高橋光成投手(19)が宮崎・南郷キャンプ初日からブルペンに入り、座った捕手に42球を投げ込んだ。

 「身体の使い方や考え方など、去年迷っていたことが改善された」と迷いのない腕の振りで、勢いのあるボールを連発。

 見守った辻監督も「光成は秋とは見違える投球だった」と絶賛。外国人投手以外、全員がブルペン入りしたが、その中での「イチバン」に挙げた。【西武担当 塩畑大輔】

ブルペンで力投する西武高橋光(撮影・鈴木みどり)
ブルペンで力投する西武高橋光(撮影・鈴木みどり)

オリックス吉田正、期待度うなぎ上り

 オリックス吉田正尚外野手(23)がキャンプ初日にチーム一番の注目を浴びた。テレビ各局の指名もあり、福良監督に続いて囲み取材が設定され多くの報道陣が集まった。

 手袋をせず、素手で打撃練習を行ったことに「手にしっかりと感覚をなじませようと思った」などと説明。通りがかった西は、その人の多さに「正尚、すげえな」。比嘉は「僕も今から会見なんで」と冗談を飛ばし、周囲から「もうええから」とツッコミを入れられていた。【オリックス担当 大池和幸】

大勢の報道陣が見守る中、ティー打撃を行うオリックス吉田正尚(撮影・渦原淳)
大勢の報道陣が見守る中、ティー打撃を行うオリックス吉田正尚(撮影・渦原淳)

阪神岩田、気を吐くブルペン最多111球

 阪神岩田稔投手(33)はキャンプ初日からブルペン入りし、ベテランながらチーム最多球数と気を吐きました。

 力強い直球を投げ続けて111球。「(アピールに向けて)時間がない。キャンプに入る前から(初日の投げ込みは)決めていました」。先発6番手争いに向けて気合十分です。【阪神担当 佐井陽介】


ソフトバンク・バンデンハークA組ブルペン一番乗り

 ソフトバンク、リック・バンデンハーク投手(31)がA組ブルペン一番乗りだった。オランダ代表としてWBCに出場予定で、この日はWBC用に土を硬くしたマウンドから47球を投げた。「はじめにしてはよかったよ。向こうでも5、6回はブルペンに入ってきた。(調整ペースは)少し早いと思います」と話した。

 この日から2週間は古巣韓国の三星ライオンズから当時の監督リュ・ジュンイルさん(53)がソフトバンクのキャンプ視察に訪れている。「2回韓国で優勝した時の監督です」。恩師の前で成長した姿を見せる。【ソフトバンク担当 石橋隆雄】


ロッテ石川、ブルペン真っ先に

 WBC代表のロッテ石川歩投手(28)が1日、投手陣一番乗りでブルペン入りした。

 キャッチボール、ペッパーを終えると、ブルペンへ直行。WBC球を使って、立ち投げで32球。さらに、捕手に座ってもらい37球を投げた。

 「良い感じも、悪い感じもないですね。しっかり投げられていないので、これからです」と、淡々と振り返った。【ロッテ担当 古川真弥】

WBC球でブルペン投球するロッテ石川(撮影・江口和貴)
WBC球でブルペン投球するロッテ石川(撮影・江口和貴)

中日高橋周平、圧巻の柵越え7連発

 高橋周平内野手(23)が 圧倒的なアーチストぶりで初日イチバンの座をゲット。フリー打撃でなんと7連続の柵越え。追い風もあったが、力を入れたスイングはほぼ本塁打性になりました。

 覚醒が待たれるスラッガーが球場を離れたのは午後7時過ぎ。「よかったです。やっていることを継続したい」。勝負の6年目。猛練習は当たり前とばかり、涼しい顔で車に乗り込みました。【中日担当 柏原誠】

森繁和監督(後方)が見守る中、個別の打撃練習を行う高橋(撮影・前岡正明)
森繁和監督(後方)が見守る中、個別の打撃練習を行う高橋(撮影・前岡正明)

広島ドラ1加藤にNO・1熱視線

 広島ドラフト1位の加藤拓也投手(22=慶大)が宮崎・日南キャンプ初日の1日にブルペン入りし、チームNO・1の熱視線を集めた。

 昨年のセ・リーグ優勝チームとあって、キャンプ地には延べ1600人のファンが訪れ、100人以上の報道陣が集結。加藤の投球は2人の投手コーチが後ろで見守り、捕手の後ろには緒方監督をはじめ、球団関係者がずらり。さらにその両サイドを報道陣やファンが囲んだ。

 加藤は「投げづらかったですけど、そこまで力んだりしなかった。監督? いたんですか? 知らなかったです。いてもいなくても、やることは変わらないので、気にしても仕方ないかなと思います」といつものように冷静だった。【広島担当 前原淳】

ブルペンで畝コーチが見守る中、投球練習を行うルーキー加藤(撮影・清水貴仁)
ブルペンで畝コーチが見守る中、投球練習を行うルーキー加藤(撮影・清水貴仁)