黒田博樹氏が抜けた先発陣で、2年目右腕岡田明丈投手(23)の存在感は日に日に高まっている

 昨季終了後から課題の制球難克服と調子安定のため、フォームを修正した。春季キャンプ、オープン戦から成果を発揮。春季キャンプで主戦候補の大瀬良大地投手や福井優也投手が離脱する中、首脳陣に成長を強く印象付けた。

 150キロ超の直球は球威、切れが増し、制球力も向上。オープン戦に5試合登板し、防御率1・57と数字でも成長を示した。緒方孝市監督は「期待は大きい。1年間しっかりローテーションを守ってくれるんじゃないか」と目を細める。

 右も左も分からなかった昨春とは違う。「何をすればいいか分かっている。昨年の経験を生かせると思っています」。地に足をつけ、2度目の開幕を迎える。【広島担当 前原淳】