ヤクルト小川泰弘投手(26)が1球に泣いた。5点リードで迎えた8回に崩れた。

 味方の失策で先頭打者を出すと、続く石川にストレートの四球を与えて無死一、二塁とする。代打エリアンは空振り三振に抑えるも、倉本に適時打を浴びて1失点。その後、1番桑原にも四球を与えて1死満塁とすると、打者梶谷に満塁弾を浴びて同点とされた。打球の着弾点を見届けるとガックリうなだれ、そのままマウンドを降りた。

 完封ペースの投球だったが1イニングで白星も泡と消え、「真っすぐは走っていたと思う。詰めが甘かった。(梶谷には)インコースじゃない方が良かったかなと思う。ベースから離れている分さばけるコースだったかな」と悔やんだ。

 バッテリーを組んだ中村は梶谷に対して内角を攻めて詰まらせようとしたと説明。「長打だけはダメな場面で、リードミス。あそこは1点か2点で抑えていればこういった展開にはならなかった。大きなミスになった。痛い目にあってしまった」と振り返った。