西武菊池雄星投手(25)は、8回7安打2失点と力投したが、敗戦投手となった。

 試合開始時点で防御率1・08、被打率1割4分2厘と、今季は相手を圧倒する投球を続けてきた。しかしこの日は「リズムよく投げられなかった」と振り返るとおり、スライダー、チェンジアップの精度をやや欠いた。

 7回2死三塁の上林の決勝打は「割り切って投げることができなかった」と外角いっぱいを狙った直球が、中に入ったところを痛打された。それでもソフトバンク先発バンデンハークが好投し、失点が許されない重圧の中で、しっかり試合をつくった。

 ソフトバンクにはこれまで14度の登板で一度も白星を挙げられず、9敗を喫してきた。バッテリーを組んだ炭谷は「今日も相手をちょっと意識してしまったと言っていたけど、これまでに比べればずっとよい投球で、きちんと試合をつくった。ソフトバンクを意識せざるを得ない状況ができてしまっているのは仕方ない。でも今日の投球なら、いずれ克服できると思う」と話した。