巨人OBのソフトバンク王貞治球団会長(77)が77年に756号の本塁打世界記録を樹立してから40周年を記念したイベントが実施された。

 5回終了後、ソフトバンク王球団会長が756号を放った映像が流された。グラウンドへ現れた王会長は両手を広げ声援に応え「みなさんの前でビデオを見せてもらうとは思っていなかった。東京ドームの巨人の人たちの前でね。同じユニホームを着てやっていたわけだから、こんなうれしいことはないですよ。これでオレも頑張ろうという人が1人でも2人でも出てもらえればね」と笑顔だった。だが、継投による無安打無得点負けを喫した試合後は「ノーヒットじゃ勝てんか」と悔しそうな表情だった。

 ◆王の756号 王(巨人)が77年9月3日ヤクルト戦(後楽園)の3回、鈴木康二朗(ヤクルト)から右翼席中段へ本塁打。これが通算756号となり、ハンク・アーロン(元ブレーブス)の持つ大リーグ記録の755本(当時)を上回った。試合後にはリリーフカーで場内を1周するセレモニーが行われた。