巨人が開幕カード以来、今季2度目の3連戦3連勝を逃した。5月20日のDeNA戦以来の先発となった内海が4回2失点で降板。5回から小刻みな継投策に出て反撃を試みたが、今季ワーストの16残塁で3得点。逆に、終盤にソフトバンク打線の餌食にあった。

 菅野と山口俊の好投で生まれつつあった復調ムードでも、負のデータを振り払えなかった。試合前までで、今季は先制されれば18連敗中で、木曜日は8戦全敗。先手必勝はジンクス打破の鍵だったが3回、内海が鶴岡に浮いたカットボールを先制ソロにされた。4回2失点は決して責められないが、百戦錬磨の左腕だからこそ、先制するまで踏ん張ってほしかった。23日のリーグ再開まで期間が空くため今日にも出場選手登録を抹消される。「何もないです。悔しいです。また頑張ります」と唇をかんだ。

 球団ワーストの13連敗で陥ったどん底からは、脱しつつある。坂本勇と長野が3安打を放つなど、チームは今季最多タイの14安打。高橋監督も「あと1本というところがね。安打は出ているわけだから、あとはこちらも何かやれることをもっとやっていかないといけない」と前を向いた。交流戦は今日からのロッテ3連戦のみ。リーグ再開までに、復調の兆しを確かなものにしたい。【浜本卓也】